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有権者への感謝を忘れた橋下徹の政治家生命は尽きたか

世間(の一部)を騒がせている、丸山議員と、橋下氏・松井知事のバトル。丸山氏は離党ということで、これは極めてスジを通した判断だろう。

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そもそも、本件、「丸山氏の口のきき方が悪かった」という情報操作に惑わされている者が多いが、時系列的に見れば、それは一切の嘘であることが分かる。マスコミも率先して、そういう情報操作に加担しているが、よほど橋下氏が怖いのか、橋下氏を持ち上げる方が都合が良いのか、どちらかだろう。

 

時系列的に見よう。最初は10月24日 20:23 の投稿だ。

 

 

ここまでの発言、何か問題だろうか?

党の勢いが衰えていることを支持者たちに詫びるとともに、党の勢いを取り戻すために、現状の把握・反省・総括を行おうという提案だ。代表選を提案してはいるが、けして元民進党・希望の党がやっているような「責任のなすりつけ、代表下ろし」ではない。あくまで松井氏の信を問おうということだ。信を問うて、信任を得れば(たぶん得るだろう)、松井氏の続投にはむしろプラスになる提案ではないか。

しかも実は、維新の党の党規約では、選挙後は代表選をやるルールらしい。その意味でも、丸山氏の発言に一切の問題はない。

言葉遣いも丁寧で、何の問題もない。100%の正論だ。

 

ところが、数時間後25日の3:23に突然丸山氏はこうつぶやく。

なるほど、確かに大阪弁でお茶らけた口調ではあるかもしれない。しかし、これが失礼という程のものだろうか? まして、言っている内容は「他党に厳しく、自分の党には甘いのはダメ」という正論100%だ。

ところが、それに対して橋下氏は10月25日12:22にこうツイートする。

 

 

こんなもの、完全に丸山議員や他の日本維新の会の議員に対する脅迫・パワハラではないか。おそらく橋下氏は、元民進希望の党で、小池氏に対する侮辱や追い出しの動きが出ていたために、丸山氏の何てことはない正論を、「丸山が松井や俺を侮辱している、俺たちを追い出そうとしてる」と勘違いしてヒステリーを起こしたのだろう(笑)。丸山氏にそんな意図は全くないのに、だ。

 

橋下氏は「松井代表があんなに頑張って丸山を当選させているのに、代表にお疲れ様の言葉もないのか」という趣旨のことを言っているが、これも勘違いも甚だしい。

丸山氏を当選させているのも、松井氏を当選させているのも、「維新」の看板・政策に期待してくれている有権者だ。まず、感謝するべきは支持者・有権者だろう。

そう考える時、「自党の発言力が落ちたことを支持者に詫び、再度党が勢いを取り戻すために必要なことを考え提案する人間」と「お前を当選させてやったんだから俺たちに感謝しろ」という人間と、どちらが正しい感謝をしている人間であるかは明らかだ。

まず最初にやるべきは、支持者や党員に対して、やるべきこと…つまり総括・反省…をすることだ。「支持者や党員より先に、党の代表のご機嫌を窺うべき」とか、橋下氏がいかに有権者を軽視し馬鹿にしてるかが分かる発言だ。

そもそも「松井氏が苦労している」というが、選挙や党の政策を通すために苦労するのが党代表の仕事だろう。苦労するのが当たり前だ。

 

というように、丸山氏が訴えていることは100%正論であり、橋下・松井両氏には理は1%もない。では、例の夜中のツイートがお茶らけていたのは無礼なのだろうか?

 

問題は、最初のツイートの7時間後に、なぜあんな言い方をしたのか、だ。ポイントは唐突に「丸山も次4期目とかどうでもええ話、大阪と日本がよーなるかどうかが全て」と出てくる点だ。

 

あくまで想像だが、最初のツイートに対して、党内の誰かから「若造が生意気なことを言うな、黙れ」というような叱責・圧力が飛んだのではなかろうか。しかも「次4期目」ということは、「公認」をちらつかすようなパワハラ的な内容で。もちろん、圧力の元は、橋下氏や松井氏とは限らない。党の幹部かもしれないし、支持者かもしれないが。

 

彼は無私の心で、あくまで党のためを思って、正論を言った。だが、それを「思い上がり、松井氏に対する侮辱」と取られた。それは悔しいし不本意だったろう。かつ、パワハラ的に叱責されるだけならまだしも、自分の正論まで却下されたら納得はいかないだろう。かと言って、再度同じような主張を書けば、さらに怒りを買ってしまう。

 

だからおどけた口調で「どう考えても維新は総括と代表選が必要。若造に言われんでも代表は言うだけの人ちゃうし、ちゃんとやりまっせですね」と必死に釘を刺した…と考えれば、全ての辻褄が合うのではなかろうか。

 

結局「言い方が無礼」など後づけの言い訳で、単に「下っ端の若造のカスが俺に偉そうなことを言うのが気に食わない」「お前を当選させてやってるのは俺たちだ」というだけの話なのである。

 

今回の件、正しく分析されるほどに、橋下氏の政治家生命は絶たれていくだろう(ま、本人はそれを何とも思わないだろうが)。

 

橋下さんが人気の理由、そして改革者たれた理由は、『目上だろうが年上だろうが権力者だろうが「正しいことを言って何が悪い。礼儀より正義」』だったからだ。

そして、それを「維新」を看板に掲げる党の文化・存在意義としてきた。権力者・目上・上役にも媚びない臆さないで正しいことを言うから「維新の党」なのだ。そういう考えを持つ人が、維新や橋下氏を支持してきたわけだ。

ツイッターが云々、無礼が云々を言い出したら、橋下氏は一切他人のことなど批判できるわけがない。彼ほど、ツイッターでも現場でも、無礼構わず正論を吐いてきた人間はいないからだ。それでも、彼が正しいと思うから、世論は彼を支持した。

 

ところが今回の橋下氏の発言は、自ら維新の文化や存在意義を破壊するものだ。「自由闊達」をブランド価値とする党で組織としての正常かつ民主的な運営を提案した丸山さんを、橋下氏は汚い言葉で罵って独裁政権みたいなことを主張してしまった。

結局、橋下氏の正体というのは「自分が正しいことを主張する時は、目上だろうが平気で無礼な態度を取ることを正当化するが、自分の部下が同じことをするとパワハラまがいなやり方でキレる」だということが明らかになってしまった。「自由闊達に正しいことを求める」なんて、単に口先だけの嘘であることがバレてしまった。

今回の丸山氏の一件で、「維新の看板はマヤカシであり、橋下・松井両氏に対して一言でも意見したら、パワハラや中傷に遭う。そんな独裁的で独善的な党である」とバレて、果たして次の選挙でどれだけの有権者が彼らを支持するだろうか?

保毛尾田保毛男の問題と、ポリティカルコレクトネスと、笑いの本質

ちょっと忙しかったのと、考えがまとまらなかったので、話が遅れたが。「保毛尾田保毛男」とLGBTの差別の件。

 

結論からいうと、差別はダメだとは思う…が、話はそんなに簡単なことなのか、とも思うのだ。そして、未だに自分の中で結論は出ていない。

 

ちょっとソースが出てこないが、東ちずるさんが誰かのラジオでの発言に賛同していた。その内容はザクっと言えば

その程度のことで目くじらを立てなくても、というけれど、例えば現代で、白人の人が顔を黒塗りにして、黒人を馬鹿にし笑い物にするような番組が放送されたら、間違いなく大問題になるだろう。

では、白人黒人の差別の問題はダメだけど、LGBTの差別はその問題より軽いのか

という指摘だったと思う。確かに仰る通りで、「白人の人が顔を黒塗りにして、黒人を馬鹿にし笑い物にするような番組が放送されたら」下手をすると暴動が起こりかねない時代だ。白人がアジア人の役を演じただけですら問題になる時代なんだから。

だから、同様の手法でLGBTを馬鹿にするような放送が、現代に受け入れられるわけがない、というのも分かる。

 

ただ、それが、実際に「誰も反論できない絶対的正義」だからこそ、それを突き詰めた先には、どんな社会があるのだろうとも思ってしまうのだ。

 

障害者を滑稽に描いて馬鹿にする行為は許されるか。聞かれれば答えはNo一択だ。

ハゲだのブスを滑稽に描いて馬鹿にする行為ははどうなのか。聞かれれば答えはNo一択であるべきだろう。

田舎者を滑稽に描いて馬鹿にする行為ははどうなのか。聞かれれば答えはNo一択であるべきだろう。

外国人を滑稽に描いて馬鹿にする行為ははどうなのか。聞かれれば答えはNo一択であるべきだろう。

ある職業の人間を滑稽に描いて馬鹿にする行為ははどうなのか。聞かれれば答えはNo一択であるべきだろう。

 

こう考えていくと「誰か他人を滑稽に描いて馬鹿にする行為」は全て否定しなくては、ダブルスタンダードになってしまう。

LGBTを滑稽に描いて馬鹿にする行為が悪であるならば、警察官や政治家を滑稽に描いて馬鹿にしたり、悪人に描いて侮辱する行為は許されて良いのか、ということだ。つまり風刺だって許されないとなる。

 

まさにそこを指摘しているのが、この岡村の発言だろう。

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「割烹着を着たオバちゃんの扮装をして、オバちゃんを厚かましく描いて嘲笑う」だってNGでなければいけないだろう。少なくとも近い将来はそうなる。

「ハゲヅラをつけオッサンの扮装をして、オッサンを無神経に描いて嘲笑う」だってNGでなければいけないだろう。少なくとも近い将来はそうなる。

「長髪のロック歌手の扮装をして、意識高い系の痛いカッコつけ発言をさせて嘲笑う」だってNGでなければいけないだろう。少なくとも近い将来はそうなる。

「中国人の扮装をして、○○アルヨ、○○ダヨと中国人ステレオタイプな言葉遣いでズレた発言をさせて嘲笑う」だってNGでなければいけないだろう。少なくとも近い将来はそうなる。

 

そして、こうやって書き連ねていくと、結局「笑いの本質」というのは「自分と風体や価値観や所属が異なる(必ずしも立場の強弱は問わない)者をステレオタイプ化し、違いをデフォルメして嘲笑う」なんじゃないか、とすら思えるのだ。

宗教の違い、国の違い、職業の違い、社会階層の違い、どれも笑いのネタになる。

 

マンガだってそうだ。サザエさんだって、ちびまる子ちゃんだって、アンパンマンだって、やはり何か「自分と風体や価値観や所属が異なる者をステレオタイプ化し、違いをデフォルメして嘲笑う」の色を必ず持っている。

繰り返すが、差別も、自分と異なる者を嘲笑うことも、確かに正しくないのだ。だけど、正しいことだけを突き詰めていった先に、人が笑える社会があるのか、とても心配にならざるを得ない。

 

とは言え、じゃあLGBTの人にだけ差別や侮辱を我慢しろって話にして良いわけもない。

とすれば「平等に、対象が何であれ、差別による笑いをある程度は許容する余裕のある社会を目指そう」ということなのか。

何やら聞こえはいいが、そうしてしまうと、障害者や人種や宗教といった深刻な差別に基づく笑いも許容しないといけなくなる。それも有り得ないだろう。

 

こうして考えると、結局は「どこに線を引くんだ」ということで、けして簡単な話ではないと思えてくる。しかも、その線の向こうの「笑えないエリア」は日々刻刻と広がっていく宿命だ。

 

「多様性を認める」というのは、とても良いことだと思う。だが、『「多様性を認める」という単一の価値観しか認めない社会』は幸せなのか。ルールに「遊び」がない世界には、笑いもない。

私には、この話が単純に「フジテレビがやらかした」という事だとは思えないし、「LGBTへの差別酷い、時代を読め」で終わらせられる話とも思えない。

そして「LGBT差別の撤廃」が今の時代の成果であるがために、そこから先に何があるのか、考える人が多くはないことが残念でならない。

これからはテレビ・新聞・雑誌の時代、マスコミの時代が来る!!

私は確信した。

これからはテレビ・新聞・雑誌の時代、マスコミの時代が来る!!

headlines.yahoo.co.jp

 

ネットの情報は玉石混交。良い情報も嘘もゴミも混ざって提供される。それを正しく読み解くためには、メディアリテラシーが必要だ。

しかし、マスコミから提供される情報は嘘とゴミだけである!

つまり、マスコミが報じていることと逆を行けば真理・正義があるのだから、非常に分かりやすい。

これからはテレビ・新聞・雑誌の時代、マスコミの時代が来る!!

 

#もちろん、皮肉だよ

静岡県沼津市のコンビニ・レジ袋が「超有能」…っておかしくないか?

こんな話題が出ているのだが

www.buzzfeed.com

全く意味が分からない。

 

コンビニやスーパーの袋で出して良いのは東京も同じだ。半透明であれば良いというルールになってる。その点、沼津市と何も変わりはない。

しかし東京の方が(ある意味)優れているのは、沼津市と違い「特に許認可を必要としない」ということだ。

 

レジ袋を「沼津市指定」にするためには、袋を配る業者が市に届け出をして「認定番号」をもらう必要があるそうです。指定のためには、袋が半透明のポリエチレン製で、大きさが45リットル以下、さらに緑色で「沼津市指定袋」と書かれていることなどが条件だそう。

 

上記が沼津市のシステムだが、まず、たかがゴミ袋に「沼津市指定袋」と印刷するコストがかかる点で東京より劣る。

次に『市に届け出をして「認定番号」をもらう』ということは、それを担当する公務員なり外郭団体なりが必要になるということだ。まさに行政が「仕事のための仕事」を無駄に作り出している典型例だ。

 

もちろん、東京の場合は「レジ袋を全てゴミ袋仕様に統一してしまった」ということなのだろうから、それはそれで無駄になる部分もある(ゴミ袋として使用しない袋まで、原材料組成などの面でゴミ袋クオリティーが必要になる)のかもしれない。

ただ、ゴミの「外装袋」として出さない袋は、どうせ「ゴミ袋の中身」として出すことになるわけで、そう考えると、袋の原材料が統一されていることは良いことでもあるのだろう。

 

ともあれ問題なのは「超優秀」とのニュースを、無批判・無思慮に信じる姿勢である。もう少し、自分の頭で考えた方が良いのではないか…

「ミサイル発射は安倍首相のせい」の産経新聞の見出しは特に不正確ではない

Yahooのトップを開くと、こんな記事が目に入る。

news.yahoo.co.jp

要約すれば、

産経新聞が「金子勝・慶応大教授が『ミサイル発射は安倍首相のせい』 ツイッターに投稿」と見出しをつけた記事を配信した。しかし、金子氏のツイッターを確認したところ、「安倍首相のせい」という文言は見当たらなかった。著しく不正確な引用だ

ということになろう。が、本当にそうだろうか?

実際、金子氏の発言はこうだ。

twitter.com

ポイントを分解して、発言の趣旨を明確にしてみましょ。

  1. このツイートは「戦争屋」に関する話題である
  2. 北朝鮮の軍事政権がミサイルを飛ばした
  3. 安倍総理は森友・加計の腐敗を隠そうとして、その目的のために北朝鮮を煽っている。
  4. 安倍総理は疑惑だらけのトランプをけしかけ武器を買っている。
  5. 安倍総理はNPT批准拒否のインドにまで核技術を輸出する
  6. 安倍総理改憲を目指しているが故に、その目的を達成するために、北朝鮮を煽ってわざと日本をターゲットにさせているのではないか。
  7. そうやって戦時体制にすることで、改憲を進めようとしているのではないか

文言は補っているが、特に発言意図・趣旨を捻じ曲げてはいないと思うがどうだろうか?

 

でこれを見れば、3で「北朝鮮を煽っているのは安倍総理だ」と明確に言い、6においては「日本が北朝鮮に狙われるのは安倍総理北朝鮮を煽った結果だ(と強く疑う)」と言っている。

そうやって北朝鮮を煽る理由は「森友・加計の腐敗を隠そうとして」(3で言及)と「戦時体制を作り出すことで、改憲をスムーズに進めるため」(6,7で言及)とも書いている。

さらに言えば3の「安倍総理北朝鮮を煽っている」の具体的内容が、4,5なんだろう。

だからこそ「北朝鮮の軍事政権のみならず、安倍も戦争屋だ」(1で言及)という主張になるのだ。

 

詳細かつ正確な日本語解釈をして、金子氏のツイートを整理すれば

  • 安倍は、トランプから武器を買ったり、インドに核技術を輸出したりして、北朝鮮を煽っている。
  • なぜ煽るかと言えば「森友・加計の腐敗を隠したい」のと「戦時体制を作ることで改憲を進めたい」からだ。
  • そのために、安倍は日本を北朝鮮のターゲットにしたいと考えている(と私は強く疑う)
  • そんな安倍も北朝鮮の軍事政権同様に戦争屋だ

となる。

で、どこが

「安倍首相のせい」という文言は見当たらなかった」

って(爆笑)?

 

いや、確かに直接的に「安倍首相のせい」なんて書いてませんよ。けど、内容としては明確に「北朝鮮がミサイルを撃つのは安倍のせいだ」って趣旨のことを言ってるじゃない。こんな「『安倍首相のせい』なんて言ってない、何時何分何秒、地球が何回回った時に言った」なんて小学生みたいなロジック、いい大人が使うのは恥ずかしいですよ(笑)。

 

それとも本気で論旨が読み取れなかったのかなぁ。でも仮にも物書きが「論旨」「趣旨」という概念を理解していないとしたら、馬鹿の誹りを免れないでしょう? こういう「筆者の論旨を抜き出せ」って、日本の受験国語では当然に学ぶ思考手順なんだけど、この楊井人文氏というのは、そういう日本の国語教育を受けられていないんでしょうかねぇ。ま、それはそれで悪い事じゃないですが。

 

いずれにしても、こんな程度の日本語読解力で「著しく不正確な引用」をドヤ顔で語るのは、ちょっと恥ずかしいかも知れませんね。

 

ちなみに逆に、与党自民党の発言については、もはや捏造と言っていいくらいの、もっと酷い「要約」がまかり通っているわけですが、この楊井人文氏は、その時も「不正確な要約をする毎日新聞朝日新聞はけしからん!!」と怒ったんですよね?確認はしてませんが(笑)。

山尾志桜里の最大の功績は、誰が馬鹿かをあぶりだすリトマス試験紙だったこと

 

山尾志桜里が不倫問題で辞任した。まぁ、自業自得としか言いようがない。

私はハッキリ言って、金銭面で多少問題があろうと、それを超える成果を出してくれれば関係ないと思っているし、まして異性関係など政治家の資質には(基本的に)関係ないという主義だ。政治家は政治で成果を出し、国民を幸せにすれば良いのであって、金やプライベートがどうだろうと興味もない。

だが、以下の記事が指摘する通り

 

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山尾志桜里は、政治資金問題にしても、不倫問題にしても、厳しく他人を追求していた側だ。他人が問題を起こした時「そんな問題を起こすヤツは議員を辞めろ。ちゃんと説明責任を果たせ」と叫んだのであれば、自分が同じ問題を起こしたら、自分にもその論理を適用するべきだろう。他人に厳しく自分に甘いダブルスタンダードなど許されるわけもない。

 

そんな当たり前のことに気づかず、山尾議員を擁護する人間は、ハッキリ言って馬鹿であることを自ら立証していると言って良いだろう。彼女を擁護するかしないかは、馬鹿であるかのリトマス試験紙のようなもの。ある意味、山尾議員の最大の功績は、誰が馬鹿かをチェックする試験紙を残したことかもしれない(笑)

 

さてハイヒールリンゴ氏の記事は

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一般論としては分かる。だが、ならばなぜ、それを自民党議員が問題を起こした時に言わなかったのか、ということだ。

 

そして「優秀な議員であれば、不倫しても問題視するな」という意図の発言ではあるけど、では「無能な議員は不倫はダメなのか?」となる。別に優秀だろうが無能だろうが、プライベートな恋愛関係・肉体関係など、どーでも良いんじゃない(笑)? その辺りの考えの浅さも見て取れる。

 

ただ、そんな話は些末なツッコミで、重要なのは「山尾議員って本当に優秀なのか?」ということだ。確かに彼女の業績を詳細に知っているわけではないけれど、多くの人の印象は

  • 他の議員の政治資金問題を糾弾する。しかし直後に自らの政治資金にも疑惑が見つかり言い逃れと逆ギレに終始する
  • 他の議員の不倫問題を糾弾する。しかし直後に自らの不倫疑惑が見つかり言い逃れと逆ギレに終始する
  • 待機児童の問題を鋭く追及する。が、それは単に他人のブログを引用して騒いだだけで、特に彼女の独自な視点があるでもないし、明確な成果(待機児童問題の改善)を取ってきたわけでもない。取れたのは流行語大賞だけ。
  • 挙句、自らの不倫問題によって「不倫してて子育てできないから保育園が欲しかったのか」と揶揄され、待機児童問題の改善に悪影響を与える

ではなかろうか(笑)。これのどこが「優秀な議員」だろうか。むしろ無能そのものではないか(笑)。

 

上で「基本的には」不倫は政治家の資質に関係ないと書いたが、例外的に問題になるのは、この4点目なのだ。育休の宮崎議員の問題もそうだが、やはり「家族・家庭に関わる政策」を主たるフィールドとして活動する議員は、家族・家庭に関わる不祥事は起こしてはならないのだ。

それは、推進している政策や、その政策に関わっている人達を貶めることになるから。つまり政治的な裏切りだからだ。

せめて「俺は不倫もするし、妻も泣かすし、育児なんかしないけど、それはそれとして、育児する人を応援するよ。俺にはその政策能力があるから」というように、自分の立場を明確にするべきなのだ。

仮に、そこで「俺も育児で困ってる当事者だ」と困っている人に寄り添ったフリをして、その人達の「アイコン」になり、けどそれが嘘だとバレた時は、困っている人達もダメージを食らう。現に宮崎議員の時は「育休取る男が全員不倫してるとは思わんが、まぁ裏で何してるか分からんよな」的な揶揄が広まった。宮崎議員は育休推進の足を大いに引っ張った。

 

その意味でも、ドヤ顔で「待機児童問題改善」を叫び、活動のアイコンになっていた人が、不倫問題でミソをつけるというのは、関係者にとっては迷惑でしかないだろう。そういう点も考えた時、本当に彼女を「有能だ」なんて思えるだろうか?

 

その意味でも、彼女の存在はリトマス試験紙なのである。

 

 

 

 

「島根に落ちても意味ない」発言の問題は、敢えて言えば「平和ボケ」

「島根に落ちても意味ない」という発言が問題になっている。が、発言者よりも、相変わらずのマスコミの馬鹿っぷりが笑える状況である(笑)。マスコミ自体も、この発言の何が問題なのか理解していないからだ。

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基本的に私は竹下氏の発言が問題だとは一切思っていない。

竹下氏の言うように、一般的に軍事攻撃の目標としては、軍関係の施設であるとか、大都市とかを狙った方が効果が高い。その意味で竹下氏の発言は、至極普通で真っ当だ。

 

ただ「敢えて」問題点を挙げるなら、若干「平和ボケ」とは言えるかもしれない。なぜなら、島根にも軍事攻撃の目標に成り得る理由があるからだ。

 

考えてみるがいい。北朝鮮は、軍事施設もない、都市でもない「海」にミサイルを落として、軍事的脅迫の成果を得ているではないか。つまり「一見、何もない場所」が、軍事的脅迫のターゲットになることはあるのだ。

 

仮に、日本の軍事施設や都市にミサイルを落とせば、その時点で即戦争になる。北朝鮮が狙う「脅迫」のフェーズを一気に飛び越え、自国に攻撃が迫るのは確実だ。

だとすれば「次は都市や軍事施設を狙うぞ」「我々はいつでもそこにミサイルを落とせるぞ」という示威行為のため、島根を狙うというストーリーは特に荒唐無稽でもないだろう。

 

もちろん島根でも人のいる場所を狙えば、日米が戦争を選択することはあるかもしれない。だが無人島ならどうか。北朝鮮が「海」を使った脅迫の効き目に限界を感じた場合、例えば島根県無人島をピンポイントで狙うという作戦を取ることは想定しておくべきだ。北朝鮮からすれば、「我々はピンポイントで島を狙える攻撃精度を持っている」「次は日本の都市かもしれない」という強迫が使えるからだ。

 

ということで、竹下氏の見解は「甘い」「平和ボケ」だという非難は有り得る。だが、竹下氏の見解だって一つの妥当な意見であり「問題発言」というようなものでもない。

 

そもそも、当初報じた読売新聞に至っては「都市部へのミサイル落下を容認したかのような発言で問題」とか書いていたようだ(爆笑)。この発言のどこをどう曲解したら、そのように受け取れるのか。日本人ではない人間が記事を書いているなら仕方がないが、もし日本人なら幼稚園から国語の勉強をやりなおした方がいい(笑)。

 

ちなみに、ついでに言えば、これって「島根みたいなショボい県にミサイルを撃ち込む価値もない」って言ってるようなものなので、島根の人たちにそれを言って大丈夫なのかって部分もあるが、それは別問題(笑)。