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山尾志桜里の最大の功績は、誰が馬鹿かをあぶりだすリトマス試験紙だったこと

 

山尾志桜里が不倫問題で辞任した。まぁ、自業自得としか言いようがない。

私はハッキリ言って、金銭面で多少問題があろうと、それを超える成果を出してくれれば関係ないと思っているし、まして異性関係など政治家の資質には(基本的に)関係ないという主義だ。政治家は政治で成果を出し、国民を幸せにすれば良いのであって、金やプライベートがどうだろうと興味もない。

だが、以下の記事が指摘する通り

 

headlines.yahoo.co.jp

山尾志桜里は、政治資金問題にしても、不倫問題にしても、厳しく他人を追求していた側だ。他人が問題を起こした時「そんな問題を起こすヤツは議員を辞めろ。ちゃんと説明責任を果たせ」と叫んだのであれば、自分が同じ問題を起こしたら、自分にもその論理を適用するべきだろう。他人に厳しく自分に甘いダブルスタンダードなど許されるわけもない。

 

そんな当たり前のことに気づかず、山尾議員を擁護する人間は、ハッキリ言って馬鹿であることを自ら立証していると言って良いだろう。彼女を擁護するかしないかは、馬鹿であるかのリトマス試験紙のようなもの。ある意味、山尾議員の最大の功績は、誰が馬鹿かをチェックする試験紙を残したことかもしれない(笑)

 

さてハイヒールリンゴ氏の記事は

headlines.yahoo.co.jp

一般論としては分かる。だが、ならばなぜ、それを自民党議員が問題を起こした時に言わなかったのか、ということだ。

 

そして「優秀な議員であれば、不倫しても問題視するな」という意図の発言ではあるけど、では「無能な議員は不倫はダメなのか?」となる。別に優秀だろうが無能だろうが、プライベートな恋愛関係・肉体関係など、どーでも良いんじゃない(笑)? その辺りの考えの浅さも見て取れる。

 

ただ、そんな話は些末なツッコミで、重要なのは「山尾議員って本当に優秀なのか?」ということだ。確かに彼女の業績を詳細に知っているわけではないけれど、多くの人の印象は

  • 他の議員の政治資金問題を糾弾する。しかし直後に自らの政治資金にも疑惑が見つかり言い逃れと逆ギレに終始する
  • 他の議員の不倫問題を糾弾する。しかし直後に自らの不倫疑惑が見つかり言い逃れと逆ギレに終始する
  • 待機児童の問題を鋭く追及する。が、それは単に他人のブログを引用して騒いだだけで、特に彼女の独自な視点があるでもないし、明確な成果(待機児童問題の改善)を取ってきたわけでもない。取れたのは流行語大賞だけ。
  • 挙句、自らの不倫問題によって「不倫してて子育てできないから保育園が欲しかったのか」と揶揄され、待機児童問題の改善に悪影響を与える

ではなかろうか(笑)。これのどこが「優秀な議員」だろうか。むしろ無能そのものではないか(笑)。

 

上で「基本的には」不倫は政治家の資質に関係ないと書いたが、例外的に問題になるのは、この4点目なのだ。育休の宮崎議員の問題もそうだが、やはり「家族・家庭に関わる政策」を主たるフィールドとして活動する議員は、家族・家庭に関わる不祥事は起こしてはならないのだ。

それは、推進している政策や、その政策に関わっている人達を貶めることになるから。つまり政治的な裏切りだからだ。

せめて「俺は不倫もするし、妻も泣かすし、育児なんかしないけど、それはそれとして、育児する人を応援するよ。俺にはその政策能力があるから」というように、自分の立場を明確にするべきなのだ。

仮に、そこで「俺も育児で困ってる当事者だ」と困っている人に寄り添ったフリをして、その人達の「アイコン」になり、けどそれが嘘だとバレた時は、困っている人達もダメージを食らう。現に宮崎議員の時は「育休取る男が全員不倫してるとは思わんが、まぁ裏で何してるか分からんよな」的な揶揄が広まった。宮崎議員は育休推進の足を大いに引っ張った。

 

その意味でも、ドヤ顔で「待機児童問題改善」を叫び、活動のアイコンになっていた人が、不倫問題でミソをつけるというのは、関係者にとっては迷惑でしかないだろう。そういう点も考えた時、本当に彼女を「有能だ」なんて思えるだろうか?

 

その意味でも、彼女の存在はリトマス試験紙なのである。