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静岡県沼津市のコンビニ・レジ袋が「超有能」…っておかしくないか?

こんな話題が出ているのだが

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全く意味が分からない。

 

コンビニやスーパーの袋で出して良いのは東京も同じだ。半透明であれば良いというルールになってる。その点、沼津市と何も変わりはない。

しかし東京の方が(ある意味)優れているのは、沼津市と違い「特に許認可を必要としない」ということだ。

 

レジ袋を「沼津市指定」にするためには、袋を配る業者が市に届け出をして「認定番号」をもらう必要があるそうです。指定のためには、袋が半透明のポリエチレン製で、大きさが45リットル以下、さらに緑色で「沼津市指定袋」と書かれていることなどが条件だそう。

 

上記が沼津市のシステムだが、まず、たかがゴミ袋に「沼津市指定袋」と印刷するコストがかかる点で東京より劣る。

次に『市に届け出をして「認定番号」をもらう』ということは、それを担当する公務員なり外郭団体なりが必要になるということだ。まさに行政が「仕事のための仕事」を無駄に作り出している典型例だ。

 

もちろん、東京の場合は「レジ袋を全てゴミ袋仕様に統一してしまった」ということなのだろうから、それはそれで無駄になる部分もある(ゴミ袋として使用しない袋まで、原材料組成などの面でゴミ袋クオリティーが必要になる)のかもしれない。

ただ、ゴミの「外装袋」として出さない袋は、どうせ「ゴミ袋の中身」として出すことになるわけで、そう考えると、袋の原材料が統一されていることは良いことでもあるのだろう。

 

ともあれ問題なのは「超優秀」とのニュースを、無批判・無思慮に信じる姿勢である。もう少し、自分の頭で考えた方が良いのではないか…