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本当に「安倍自民が負けた」のか?

今回の都議選を受けて「安倍自民の驕りが生んだ結果だ」的に、今回の自民の敗北を「安倍批判・政権批判の結果」いう論調の野党・マスコミが多いけど、本当にそうなのだろうか。

また、当の自民都議からも「国政の人達のせいで負けた」みたいな声が聞こえるが、本当にそうなんだろうか?

 

現実は、単に「自民都議団への不信任」というだけじゃないのかと思うのだが。別に「安倍政権に不信があるから」ではなく(不信はあるかもしれないが、それと都議選の結果は関係ないという意味)、まして「国会野党が支持されたから」ということでもなく。

 

仮に安倍政権への批判票を入れ、あるいは野党への支持票を入れるということであれば、共産党民進党はもっと議席数を伸ばして良いはずだ。でも現実は全く異なる。

 

それより単に、「都民ファースト(というより小池知事)の政策手腕に期待するから」とか「自民都議団の横柄な態度が気に食わない」とか、単純に都政観点での理由の方が大きいのではないだろうか?

 

少なくとも、「国政観点」か「都政観点」かという詳細な分析もしないまま、「安倍批判の結果だ」と決めつけるのは、単に現実を自分達の願望の型にはめて言い張っているだけに過ぎないだろう。まずは詳細な分析をして然るべき根拠を見つけて判定するのが正しい考え方だ。

 

とは言え、反安倍連合(野党・マスコミなど)が、「正しい考え方」をしなきゃいけない義理はないと言えばそうだし、事実なんてどうでも良いから、とにかく安倍を叩ければ満足…で良いのかもしれない(それは情けないくらい卑しい生き方だと個人的には思うけど)

 

また自民都議団も「自分達が信用がないから負けた」というより「国政の人達のミスで負けた」ということにした方が気分がいいだろう。

 

そう考えると、「安倍政権に逆風が吹いたから負けた」は検証を要するにしても、「負けたことで安倍政権に逆風が吹く」というのは正しそうだ。

 

そういうのに踊らされる姿勢が、果たして回りまわって自分達に何をもたらすのか、良く考えなきゃいけないところだが。